「悪いがそれは断る。」 誠の言葉に碧眼の少年は断るとは思わなく少し驚いた表情をした。 「確かに此処では平穏に過ごしたいが、別にお前に協力して欲しくねぇ。」 「それじゃあ、他の誰かに協力してもら」 「勿論、誰の協力も必要ねぇ。」 碧眼の少年の話を遮り誠は続 ... もっと読む

昼休みの中等部、紺野晶がある教室を目指して歩いていた。 もう高等部の生徒である彼はやはり周囲になじまずに注目を集めてしまっている。 すぐに目的の教室にたどり着き、勢いよく扉をあけた。 「佐倉優と岩永秀、ちょっと来い」 よく通る声で優と秀を呼ぶと、クラスの ... もっと読む

「瑞穂、熱い」 「俺にどうしろってんだよ」 初夏というにはまだ早いはずなのに、道野は盛夏ただ中にいるような心地だった。熱源はすぐ隣に座る友人である。 「なんで誰も注意してやらないんだろうな」 「してきてやれば」 「冗談、」 教室にいるほとんどが誠を遠巻 ... もっと読む

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