「あーー!やっと見つけたぁ!!」
教室から出て暫くすると、後ろから甲高い声が聞こえてきた。
聖二と夕火は振り返ってみると、背後には小日向先生がいた。
「あれ?誰かと思ったら、最近休みがちの小日向先生じゃないですか?」
「ほんとだ。先生今度は何の怪しいグッ ...
もっと読む
67. 他愛ない会話か否か
「晶さんがお見舞いに来れないのは残念だろうね、真也さん」
病院行きのバスの中、佐倉優が隣の座席の岩永秀へ声をかける。
「まあ、無視が出来ない人達からの呼び出しがあったみたいだしね」
秀はそう言うと軽いため息をつき、鞄の中身を確認する。
鞄の中から白い封筒 ...
もっと読む