瞳で癒音の姿を見てその部屋に2人は向かった 「お前ら…」 「どうも…」 遠慮なくドアを開ければ先ほどとおまり変わらない様子 カウンセリングは一時中断しベッドで休ませてもらっている様だ ベッドぐったりとしている彼は顔色も悪い 「富月先輩これは…」 詳しく情 ...
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2020年05月
74. 思考の中断と少しの嫉妬
ドアが開くとエレベーターの中から幼稚園児位の少女が二人、手を繋いで出て来た。 「おかあさん、もうすぐ退院できるんだって」 そんなことを笑顔で話し合う少女の姿に、皆少し緊張がとかれたような顔をする。 「でもおかあさんがいた七階って窓のお外すごくきれいだった ...
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73. いやなかんじ
「お兄ちゃん」 どこか聞き覚えのある声が、ロビーへ続く廊下へ響いた。 黒髪の少女は、可愛らしい顔ではあるが、中高生にはありがちな、見覚えがある、とは言い切れない顔だちをしている。 隣に並んで歩く道野が、少し動揺したのに気づいた瑞穂は、どこでその声を聞いた ...
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