住川林檎は総合生徒会の神由良聖二の元に向かっていた
と、いうのも今日までに集めて出さなければいけない書類があったからで

とりあえず凄くめんどくさいのである
総合生徒会の部屋は通常の生徒会室から遠いし
別館にあるし
なんといっても大学の方にあることで高校制服着用の自分は嫌でも目立ってしまうのだから
と、いっても総合生徒会の部屋に近くなるうちに人も少なくなり部屋の前では中にいるであろう人の声が微かにもれてるだけだった

中には目的である神由良聖二以外の声も聞こえてきた

(取り込み中か…)
急ぐ訳でもないので扉の前で待たせて頂くことにした
早く戻ったっていつも肩の上や自分の腕の中にいる生徒会長は今はフラフラとどこかに行ってしまっている訳だし

(朝からなにも連絡来ないし)
パカッと携帯を開いてみる
勿論着信はない

林檎はため息はついて扉に手をかけようとした

「鏡月君の件が終わったら、この前の件の訳はっきりさせてもらうよ
仲野君……」

するとそんな言葉が聞こえた


そのまま固まっていると扉が開く
必然的に目線が合う

「林檎くん」
そう呼ばれたことで我にかえった

聖二は林檎を上から下まで観察した後に手元の紙に気が付いた
「あぁ、その書類ね
そういえば今日までだったけ…」

林檎の書類をスルリと抜き取る
「ありがとう
ちゃんと受け取っとくよ」
にこりと笑う
歩いていく聖二を見て高等部に戻ろうとすると歩いていた聖二の口元が動いた



忘れてね



言葉として発してはいないがそう動いて見えた