瞳で癒音の姿を見てその部屋に2人は向かった
「お前ら…」
「どうも…」
遠慮なくドアを開ければ先ほどとおまり変わらない様子
カウンセリングは一時中断しベッドで休ませてもらっている様だ
ベッドぐったりとしている彼は顔色も悪い
「富月先輩これは…」
詳しく情 ...
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カテゴリ:本編 > 本編(涙)
64. 無音を奏でる
パタンと静かに扉の閉まる音がした
時間としてはたった30分程度
だが二人にとってその時間はとても長く感じることとなった
ガタリという音と共に癒音は椅子から立ち上がる
手はギュと握りしめたまま
顔は下を向いている
「どうしたの」
先程まで一緒に話を聞いてい ...
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58. 揺れるコントラスト
屋上にて富月茶羅は転がっていた
何故だか暫く動く気はしない
別に良い天気だし急いでる訳でもないし
とにかく先程のことが頭の中でグルグルする
ただそれだけなのだが
「クソが…」
思い出す度にイライラする
その内にまた屋上の扉の開く音
キラキラと肩に届く ...
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