カテゴリ:本編 > 転校編

『悪いけど、例の話はまた今度聞くよ。今日見舞いにいかなきゃいけないんだ』 紺野晶は携帯電話のメールにそう打ち込み送信すると電源を切り、病院内へ入って行った。 今日は見舞いの品を持っていないが、まあ大して問題ではないはずだ。 そんなことを考えながら歩いてい ... もっと読む

「そういえば、鈴の音の話題が出ませんでしたね」 「ああ、そのことなんだが、」 言うと、道野をからかっていた意地の悪い笑みを消し、沢村は真面目な顔でしばらく沈黙した。 道野も黙って次の言葉を待つ。 中庭には、二人だけが残され、聴こえるのは噴水のたてる水の音 ... もっと読む

「さて、話は終わっただろ 俺様たちは帰るぜ」 そう沢村に言い放ち茶羅はまるで丸太を担ぐかの様に癒音を担いだ 「…下ろして」 「じゃあな」 静かに呟いた癒音の言葉を無視して茶羅はどんどんその場所から離れていく 茶羅の素早い行動に沢村と道野もただ呆然と眺め ... もっと読む

チリン チリン チリン 何処からかまた鈴の音が聴こえた気がした。 ゆっくりと目を開けたら見慣れない天井が見えた。 一瞬、誠は何処だと思ったが、今日から住む部屋だと思い出した。 「(黒上七が帰った後ベットで持ってきた茶を飲んだ後寝たんだっけな。)」 外を見れ ... もっと読む

噴水がきらきらと飛沫を上げている。 涼やかな光景を人形の瞳を通して秀は見ていた。 「気付かれてたか」 ちっ、と舌打ちをして秀は呟いた。 否、それよりも三年前のこととは何なのだろうか。 先を急かすような視線を富月癒音へと向ける。 ―実際に視線を向けたのは人 ... もっと読む

↑このページのトップヘ