カテゴリ:本編 > 生徒会編

住川林檎は総合生徒会の神由良聖二の元に向かっていた と、いうのも今日までに集めて出さなければいけない書類があったからで とりあえず凄くめんどくさいのである 総合生徒会の部屋は通常の生徒会室から遠いし 別館にあるし なんといっても大学の方にあることで高校 ... もっと読む

「晶さんがお見舞いに来れないのは残念だろうね、真也さん」 病院行きのバスの中、佐倉優が隣の座席の岩永秀へ声をかける。 「まあ、無視が出来ない人達からの呼び出しがあったみたいだしね」 秀はそう言うと軽いため息をつき、鞄の中身を確認する。 鞄の中から白い封筒 ... もっと読む

「あんまりさ、勝手なことしないでくれる?」 この校舎のなかで、酒谷にこんなくだけた口調で話すものは多くない。 振り返った酒谷は、予想もしない人物の登場に、微かに上まぶたを動かした。 長い白銀の髪は、微かな光を帯び、瞳は、血潮の紅。 普段とは違う、人間の姿 ... もっと読む

「僕らも教室に戻るけど、計測不能になっちゃたけど、鏡月君のデータはまとめれるのかな?」 誠が教室を出た後に聖二は仲野と晶に尋ねた。 「……計測不能になる前のデータは大丈夫ですが、集計に二、三日掛かりますね。」 測定器の画面を観て、晶は聖二の質問に答えた。 ... もっと読む

パタンと静かに扉の閉まる音がした 時間としてはたった30分程度 だが二人にとってその時間はとても長く感じることとなった ガタリという音と共に癒音は椅子から立ち上がる 手はギュと握りしめたまま 顔は下を向いている 「どうしたの」 先程まで一緒に話を聞いてい ... もっと読む

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