放課後、高等部屋上で。 晶の言葉をもう一度確認して、優は重い鉄の扉を開けた。鍵は既に晶が開けておく手はずだ。 秀は用事を済ませてから来るから、優一人がこの広い空間を使える、はずだった。 「あ、」 弱い風に二束ほどの金の髪が、ゆらゆら、と揺れていた。 細い ...
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カテゴリ:本編 > 生徒会編
41. 青空の下での納得
爆発があった次の昼休み 夕火は一年A組の教室の前にいて中を覗いていたが誠の姿を見つけて呼び掛けた。 「あっ、おーい!! 誠ー!」 昼休みで騒がしかったクラスが誠の名前を聞いた瞬間、静かになった。 急に静かになった教室に夕火は顔を悪そうにしたが、誠は何事も無 ...
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